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マツダ、型式指定申請における不正行為を国土交通省に報告

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マツダが国土交通省への調査報告を行いましたので紹介します。
今回、型式指定申請における不正行為が発覚したことについての報告です。
この記事では、以下のことが分かります。

  • マツダの型式指定申請における不正の詳細
  • ユーザーへの影響と対応策
  • 再発防止に向けた具体的な取り組み

2024年5月30日、マツダは国土交通省に対して型式指定申請における不正行為についての調査結果を報告しました。
今回の調査は国土交通省からの要請を受け、2014年1月から2024年1月までの10年間にわたる2,403件の型式指定申請を対象に行われました。
その結果、5件の不正が確認されたのです。

目次

調査の背景と概要

マツダが調査を実施した背景には、型式指定申請における不正行為の疑いがありました。
国土交通省からの要請を受け、詳細な調査が行われ、以下のような不正行為が明らかになりました。

  • 2つの試験項目において、計5試験で不正が発覚
  • 不正の対象車両は生産実績として150,878台、販売実績として149,313台

不正行為の詳細

不正が確認された試験項目は以下の通りです。

1. 衝突試験における不正

過去生産車3車種において、衝突試験の際に試験車両を不正に加工していたことが判明しました。
具体的には、エアバッグの起爆を外部装置を用いて時間指定で行っていたケースがありました。

車種名仕向生産時期生産実績販売時期販売実績
アテンザ (商品改良モデル)日本2014年11月~2018年4月29,547台2015年1月~2018年5月頃29,505台
アクセラ (商品改良モデル)日本2016年8月~2019年2月46,067台2016年9月~2019年3月頃46,046台
アテンザ/MAZDA6 (商品改良モデル)日本2018年4月~2024年4月22,094台2018年6月~21,641台

2. エンジン出力試験における不正

現行生産車2車種において、エンジン出力試験時にエンジン制御ソフトを不正に書き換えて試験を実施していたことが確認されました。

車種名仕向生産時期生産実績販売時期販売実績
ロードスターRF (商品改良モデル)日本2018年6月~10,930台2018年7月~10,760台
MAZDA2 (1.5Lガソリンエンジン搭載 商品改良モデル)日本2021年6月~42,240台2021年6月~41,361台

ユーザーへの影響と対応

今回の不正行為により、現在生産を継続している車種の出荷を5月30日より一時停止しています。
衝突試験の不正があった車種については、再試験を行い、安全性の基準を満たしていることを確認しています。
エンジン出力試験の不正についても安全性には問題がないとされていますが、量産車と同じ状態で再試験を行い、型式指定の再審査を進める予定です。

不正の原因と再発防止策

不正の原因

  • 試験が認証法規に準拠しているかをチェックする仕組みとガバナンス体制の整備不足
  • 認証法規に準拠した試験を実施する手順の不備
  • 認証法規に準拠した試験条件を満たす設備の整備不足

再発防止策

  • 試験が認証法規に準拠しているかをチェックする仕組みとガバナンス体制の再整備
  • 適正な試験実施のための手順書の見直しと教育の徹底
  • 認証法規に準拠した試験条件を満たす設備の整備強化

マツダは、今回の不正行為を重く受け止め、再発防止に努めるとともに、関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

まとめ

マツダの型式指定申請における不正行為が発覚し、国土交通省への報告が行われました。
これにより、一部車種の出荷が一時停止され、再試験と再審査が進められています。
マツダは不正の原因を分析し、再発防止策を講じることで信頼回復に努めています。
最新情報については、マツダの公式ウェブサイトや販売店にてご確認ください。

公式サイト:マツダ公式ウェブサイト

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