今日はKADOKAWAグループが発表したシステム障害についての最新情報を紹介します。
今回のシステム障害の復旧には一ヶ月以上かかる見込みだそうです。
- システム障害の詳細と影響範囲
- 復旧の見込みと今後の対応策
- 業績への影響と今後の見通し
6月19日(水)18時に「ニコニコ生放送(Re:仮)」がリリースされました。
この新サービスは、一時停止中の「ニコニコ」に代わってユーザーにリアルタイムの交流を提供するものです。
株式会社ドワンゴが提供するこのサービスについて、詳しく見ていきましょう。
「ニコニコ生放送(Re:仮)」の概要
「ニコニコ生放送(Re:仮)」は、「ニコニコ動画(Re:仮)」に続き、ユーザーがリアルタイムで交流できる場としてリリースされました。
サービス停止中の状況でも、ユーザーが楽しめるようにという思いから、開発チームの有志がわずか3日間で構築したものです。
提供される機能
「ニコニコ生放送(Re:仮)」では、以下の機能が提供されています:
- ライブ配信番組の視聴
- コメント投稿
初期リリースでは単一チャンネルからスタートし、今後の拡張が予定されています。
今後の展開
現時点でYouTubeで配信中の『サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所』が常設されており、来週以降には以下のジャンルで公式番組の配信が予定されています:
- ボカロ
- ゲーム
- 音楽
- 2.5次元
- VTuber
- 声優
- スポーツ
- ニュース報道
これらのジャンルから過去に放送した公式番組を中心に配信し、チャンネル数も順次増やしていく予定です。
システム障害とその影響
今回のサービスリリースの背景には、大規模なシステム障害が存在します。
6月8日の早朝、KADOKAWAグループのサーバーがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受け、アクセス不能となりました。
ランサムウェアとは?
ランサムウェアとは、コンピュータやサーバーのデータを暗号化してアクセスできなくし、その代わりに身代金(ランサム)を要求する悪意のあるソフトウェアです。
攻撃者が要求に応じるまで、データは元に戻りません。
今回の障害もランサムウェアによるものでした。
事業への影響
KADOKAWAグループの出版事業、Webサービス事業、MD事業、経理業務などに多大な影響が出ています。
特に以下の問題が発生しています:
- 紙書籍の受注システム停止
- デジタル製造工場・物流システム停止
- 受注の停止による生産量減少
- 物流の遅延
- 新刊(紙書籍・電子書籍)の刊行や重版制作の遅延
- 「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」「ニコニコチャンネル」への影響
これにより、ニコニコアカウントを使った外部サービスへのログインもできなくなっています。
復旧の見込みと今後の対応
KADOKAWAグループはシステムの復旧に全力を注いでおり、段階的に各事業の機能を回復させる予定です。
特に、経理機能の立て直しと出版事業の製造・物流機能の正常化を最優先し、6月末までに安全なネットワークとサーバー環境を構築することを目指しています。
ただし、ニコニコの復旧には安全な環境での再構築が必要であるため、完全な復旧には1ヶ月以上かかる見込みです。
サービスは再開できるものから順次再開していく予定です。
まとめ
KADOKAWAグループは、6月8日に発生したシステム障害について、一刻も早い復旧を目指して全力を尽くしています。
ユーザーの皆さまにはご不便をおかけしますが、最新情報は公式サイトやSNSで随時更新されますので、そちらをチェックしていただければと思います。
「ニコニコ生放送(Re:仮)」が新たにリリースされ、ユーザーが引き続きリアルタイムでの交流を楽しめる場が提供されました。
今後の展開に期待しつつ、KADOKAWAグループの復旧作業を見守りましょう。
注記:アカウントなしで無料で視聴でき、ニコニコ公式番組のみの対応となっています。
アクセス集中を避けるため、国内からのみ利用可能です。
最新情報が入り次第、さらに詳しくお伝えしていきますので、引き続き公式サイトやSNSをチェックしてくださいね。